仮定法(Conditionals)の見える化
Contents
- 1 Zero Conditionalは、現実世界で6種類の意味を持つ
- 2 1st Conditionalは、現実世界で4種類
- 3 2nd Conditionalは、非現実世界かつ現在・未来の不可能な望み
- 4 3rd Conditionalは、非現実世界かつ過去の後悔と安心の2種類
- 5 4th Mixed Conditionalは、現在・未来を変えようとする非現実世界の不可能な望み
- 6 5th Mixed Conditionalは、過去を変えようとする非現実世界の不可能な望み
- 7 I wish, if only,I'd rather, etcは、非現実世界かつ現在と過去の後悔
- 8 I hope, Probably, I'm sure, etcは、現実世界の期待を表す通常構文
仮定法は、ESLにとって非常に難易度が高いと言われています。しかし、適切に分類し図解で見える化してしまえば、効率的に理解できます。
Zero~5th Conditionals以外に、I wish, If onlyの仮定法、及びI hope that ~等の期待値を記述する通常構文を加えて、以下の8種類が存在します。
(1) Zero Conditional : Real World, Use Simple Present Tense, without Modal Verb, 6 types
(2) 1st Conditional : Real World, Use Simple Present Tense, with Modal Verb, 4 types
(3) 2nd Conditional : Un-Real World, Use Simple Past Tense, with Modal Verb, 1 type
(4) 3rd Conditional : Un-Real World, Use Perfect Past Tense, with Modal Verb, 2 types
(5) 4th Mixed Conditional : Un-Real World, Use Simple & Perfect Past Tense, with Modal Verb, 1 type
(6) 5th Mixed Conditional : Un-Real World, Use Simple & Perfect Past Tense, with Modal Verb, 1 type
(7) I wish, if only,I'd rather, etc : Un-Real World, Use Simple & Perfect Past Tense, 4types
(8) I hope, Probably, I'm sure, etc : Real World, Use Any Tense, Many types
Zero Conditionalは、現実世界で6種類の意味を持つ
(1) Zero Conditional : Real World, Use Simple Present Tense, without Modal Verb, 6 types
Zero Conditionalは、Simple Present Tense(単純現在形)で記述される概念なのですが、意味的に強い関連性が存在します。
以前に図解で示したSchedule(予定)、Fact(事実)、Emotion(感情)、Habit(習慣)に加えて、Instraction(指示)、Cause&Effect(原因と結果)を追加した6種類に分類する事ができます。
Zero Conditionalは、以下の特徴(必要条件)を持っています。
・If-clause、Result-clauseは単純現在形のみで記述する。
・現実世界で、現在、過去、未来を表現している。
・事実、又は高い確率を持つ出来事等、上記の6種類に分類ができる。
・Modal Verb(will, can, etc.)は使用できない。
・Ifの代わりに、whenを用いることができる。
1st Conditionalは、現実世界で4種類
(2) 1st Conditional : Real World, Use Simple Present Tense, with Modal Verb, 4 types
同様に、1st Conditionalは、Simple Fututre Tense(単純未来形)で記述される場合が多く、両者は意味的にも強い関連性が存在します。
Plan(計画)、Promise(約束)、Prediction(予測)、Intention(意志)の4種類に分類する事ができます。
1st Conditionalは、以下の特徴(必要条件)を持っています。
・If-clauseは単純現在形、Result-clauseは単純未来、又は現在形で記述する。
・現実世界であり、現在又は未来を表現している。
・現実世界の中程度の確率の出来事にて、上記の4種類に分類ができる。
・Result-clauseにて、Modal Verb(will, can, etc.)を使用する。
・Ifの代わりに、whenを用いることができる。
2nd Conditionalは、非現実世界かつ現在・未来の不可能な望み
(3) 2nd Conditional : Un-Real World, Use Simple Past Tense, with Modal Verb, 1 type
2ndt Conditionalは、以下の特徴(必要条件)を持っています。
・If-clauseとResult-clauseは、単純過去形で記述する。
・形式上の単純過去形で非現実世界を表しており、実際は現在、未来を表現している。
・Modal Verb(would, could, etc.)を使用する。
3rd Conditionalは、非現実世界かつ過去の後悔と安心の2種類
(4) 3rd Conditional : Un-Real World, Use Perfect Past Tense, with Modal Verb, 2 types
3rd Conditionalは、以下の特徴(必要条件)を持っています。
・If-clauseとResult-clauseは、過去完了形で記述する。
・非現実世界にて、過去完了形を用いて大過去と小過去の出来事を表現している。
・非現実世界かつ過去の後悔と安心の2種類の意味を表現できる。
・Modal Verb(would, could, etc.)を使用する。
4th Mixed Conditionalは、現在・未来を変えようとする非現実世界の不可能な望み
(5) 4th Mixed Conditional : Un-Real World, Use Simple & Perfect Past Tense, with Modal Verb, 1 type
4th Conditionalは、以下の特徴(必要条件)を持っています。
・If-clauseは過去完了形、Result-clauseは単純過去形で記述する。
・非現実世界の過去を根拠として、現在又は未来を変えようとする不可能な望みを表現している。
・Modal Verb(would, could, etc.)を使用する。
5th Mixed Conditionalは、過去を変えようとする非現実世界の不可能な望み
(6) 5th Mixed Conditional : Un-Real World, Use Simple & Perfect Past Tense, with Modal Verb, 1 type
5th Conditionalは、以下の特徴(必要条件)を持っています。
・If-clauseは単純過去形、Result-clauseは過去完了形で記述する。
・非現実世界の現在を根拠として、過去を変えようとする不可能な望みを表現している。
・Modal Verb(would, could, etc.)を使用する。
I wish, if only,I'd rather, etcは、非現実世界かつ現在と過去の後悔
(7) I wish, if only, etc : Un-Real World, Use Simple & Perfect Past Tense, 4types
非現実世界ですので、I wish that 以降の時制は、単純過去形か過去完了形しか、使用できません。
I wish + 単純過去形は、2nd Conditionalと同様の意味を持ちます。つまり、非現実世界、現在の不可能な望み(後悔)を示します。
I wish + 過去完了形では、3rd Conditionalとほぼ同様の意味を持ちます。つまり、非現実世界の変えられない過去の後悔を示します。
ただひとつ、3rd Conditionalとは異なって注意が必要なのは、安心の意味は表現できません。
I hope, Probably, I'm sure, etcは、現実世界の期待を表す通常構文
(8) I hope, Probably, I'm sure, etc : Real World, Use Any Tense, Many types
I hope that ~の構文が、仮定法に含まれるか否か、については議論が生じる所ですが、私の立場は以下の通りです。
「Zero Conditional、1st Conditionalは現実世界を記述する構文でありながら、仮定法と分類されています。
であるのならば、I hope, Probably, I'm sure, etcついても、仮定法と扱うのが適当であると考えるべきであり、分類へと追加しました。」
現実世界ですから、時制上の制限はなく、過去、現在、未来形の全てで使用できます。
以上で説明は全て完了しました。