仮定法(Subjunctive Mood)とは一体、何なのか
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まず最初にSubjunctive Mood 仮定法の全体を、Venn図で概観してみましょう。
Hypothetical Conditionals(仮定的条件)とRecommendations(助言)の2種に大分類できて、合計では5種類へと分類できます。
【Hypothetical Conditionals】
(1) Conditionals Zero~5th (If-clause, Result-clause) : Real or Un-Real World, 6 Types
(2) I wish, If only, I'd rather, etc : Un-Real World, 1Type
(3) I hope, Probably, I'm sure ,etc : Real World, 1Type
【Recommendations】
(4) Event Related Advice(I reccomend that) : Real World, 1Type
(5) Time Related Advice (It's time that): Real World, 1Type
既に、Hypothetical Conditionalsの(1)~(3)については説明済みですので、そちらをご覧下さい。
本記事ではRecommendationsの2種類について、紹介します。
Event Related Advice (I recommend that ~, etc)は、shouldの意味を示すのみ
この構文表現は既に時代遅れなので、実際に作文で使うべき場面は少ない為、知識として理解しておけば十分です。
ただし、ここで注目すべきなのは、意味的にはshouldのみであっても、強度Intensityは表現により異なるという点です。
Time Related Advice (It's time that ~)は、イラつき度(Urgency)を表す
It's time to ~の表現は、紛らわしいのですが実は単なるSimple Sentence(SVC構文)であり、Indicative Clause、つまり感情的にはNeutral状態で時間的な情報として知らせるだけの表現です。
Urgency=0% : It's time to go to bed. → それは、寝る時間です。(もう寝る時間だ。)
しかし、イラついてきた場合に登場するのが今回の表現、Complex Sentnce、It's time (that) + SVO(単純過去形)構文によるSubjunctive Clauseを用いた表現の3種となります。
Urgency=20% : It's time you went to bed. → あなたは、寝ているはずの時間ですよ。(そろそろ寝てください。)
Urgency=60% : It's about time you went to bed. → あなたは、もう寝ているはずの時間だよね。(そろそろ寝る時間だよ。)
Urgency=80% : It's high time you went to bed. → あなたは、もうとっくに寝ているはずの時間だぞ。(そろそろ寝なさい。)
最終的に、イラつき度MaxではImperative Clause、命令形へと昇華します。
Urgency=100% : Go to bed. → 寝なさい!(もう寝なさい。)
注1:括弧内の日本語訳は、DeepLの翻訳を参考として、示しました。
注2:Intensity, Urgency [%]は、Chat GPT等で確認済みですが、参考程度と考えて下さい。