【Sora2】Camera Work用語の見える化

動画生成AI、Sora2にてカメラワークを適切に指示しようとすると、Truck / Pedestal / Dolly / Pan / Tilt といった専門用語が突然立ちはだかります。

これらは決して難しい概念ではなくて、座標系で整理すれば一瞬で理解できる概念です。
まずは、以下の図をご覧ください。






Left-Handed Axes(LHS)とは何か?

まず前提となる世界観を説明します。

本記事ではLeft-Handed Coordinate System(LHS)を前提に、Camera Work 用語を XYZ軸と対応づけて可視化しています。

  • X軸:画面右方向
  • Y軸:画面上方向
  • Z軸:画面の奥方向

この座標系は、

  • 多くの3Dエンジン
  • ゲーム
  • 映像・CG分野

で直感的に扱いやすい配置です。

今回の図では、Z軸は2次元表現の都合上で斜め方向に描いていますが、意味しているのは常に「画面の奥方向」です。


Truck left / right とは何か?(X軸の平行移動)

Truck とは、カメラが 左右方向に平行移動する動きです。

  • Truck right:+X方向への移動
  • Truck left:−X方向への移動

重要なのは、
👉 カメラの向きは変わらない
👉 位置だけが動く

という点です。

「横にスライドする」と考えると分かりやすいでしょう。


Pedestal up / down とは何か?(Y軸の平行移動)

Pedestal は、カメラが 上下方向に平行移動する動きです。

  • Pedestal up:+Y方向
  • Pedestal down:−Y方向

エレベーターのように、高さだけが変わる動きです。

ここでも、

  • カメラの向きは固定
  • 位置のみが変化

します。


Dolly in / out とは何か?(Z軸の平行移動)

Dolly は、カメラが 前後方向(奥行き)に移動する動きです。

  • Dolly in:被写体に近づく(+Z方向)
  • Dolly out:被写体から離れる(−Z方向)

よくZoomと混同されますが、

Zoomはレンズ操作、

Dollyはカメラ位置の移動です。

ZoomではF値の増大、つまり光量の損失が生じ映像が暗くなりますので、通常はDollyのみで十分なはずです。


Pan とは何か?(Y軸まわりの回転)

ここからは「回転」の話です。

Pan は、カメラを 左右に振る動きです。

構造的には、

  • カメラの位置:変わらない
  • カメラの向き:Y軸まわりに回転

しています。

現場感覚では「振る」ですが、図解的には「向きが回転している」と理解すると整理しやすくなります。


Tilt とは何か?(X軸まわりの回転)

Tilt は、カメラを 上下に振る動きです。

  • 上を見る:Tilt up
  • 下を見る:Tilt down

Panと同様に、

  • 位置は固定
  • 向きだけが回転

しています。

PanTiltは、回転軸が異なるだけの兄弟関係です。


Roll とは何か?(Z軸まわりの回転)

Roll は、カメラを Z軸まわりに回転させる動きです。

つまり、首を傾ける事に相当します。

映像演出上、船酔いを起こす様な気持ち悪い映像になりますから、特殊な演出効果を除いて、ほとんど使われません。

そのため、本記事の図でもRollは意図的に省いています。


移動と回転を分けて考える

ここまでを整理すると、Camera Workは次の2種類に分かれます。

  • 移動(Translation)
    • Truck / Pedestal / Dolly
    • カメラの位置の平行移動
  • 回転(Rotation)
    • Pan / Tilt
    • レンズの向きを振る

この区別がつくと、Sora2へのprompt指示が一気に楽になります。


まとめ

Camera Work 用語は覚える必要はなくて、座標軸と結びつけて理解するものです。

一度この図で整理してしまえば、以後は用語を見た瞬間に「どの軸の、位置か回転か」が即座に浮かびます。

皆さんのSora2向けprompt作成作業が、少しでも楽になれば幸いです。

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