【Sora2】Prompt Template Sample(非公式・優先順位付)
Contents
前回の記事では、Promptの鉄則と銘打っておきながら、肝心の Promptの書き方そのもの についての言及がほとんどなく、不十分な内容でした。ごめんなさい。
というわけで今回は、現時点で私が実際に使っているものをベースに、Prompt Template (書式) を詳細に整備した Prompt Template Sample (non-official) を公開します。
なお、これは「完成形」ではなく、随時改版します。
第1章 お断り(免責事項)
まず最初に、重要な前提を明示しておきます。
- これは 公式ドキュメントではありません
- OpenAI の現在の唯一の公式資料は Sora 2 Prompting Guideのみであり、詳細な資料は公開されていません
- 私が 勝手に作成した非公式資料 です
私自身の試行錯誤と、ChatGPT 5.2 との議論、吟味を経た後に作成していますが、間違い・誤植・不十分な表現等々が含まれていると思います。
常に批判的な精神を持ち、ご自身でも試して確認した上で、自己責任でご活用ください。
なお、この資料は 随時バージョンアップ する予定ですが、更新が遅れることも多いと思います。
その点も、あらかじめご了承ください。
第2章 この表の使い方・見方について
この Prompt Template Sampleは、以下の考え方を前提に設計しています。
(1) 項目名は英語、本文は日本語で
各項目の名称(World Structure / Camera Work など)は、英語表記にしています。
理由は、
その方が Sora2 にとって理解しやすいだろう
という判断からです。
ただし、本文の記述は日本語で問題ありません。
私自身の経験上、日本語でかなり自由に書いても、致命的な問題は起きていません。
(2) colon : と semi-colon ; の使い方
Camera Work や Lighting などの項目では、
- colon : → リスト・入れ子構造
- semi-colon ; → 接続詞の and と同様の意味
として使っています。
この記法を使うと、
- 情報を整理したまま
- 長い説明を一行にまとめられる
ので、非常に便利です。
これは英語圏では punctuation(句読点規則) と呼ばれるもので、ネイティブなら小学生レベルで自然に使っているものです。
知らないと損なので、この機会に慣れておくと良いと思います。
(3) Sankome’s Estimated Priority とは?
表にあるSankome’s Estimated Priority(★評価) は、私個人の経験則に基づく「効きやすさの推定」です。
- ★が少ない項目 → 無視されることが頻繁にある
- ★が多い項目 → 生成結果に強く影響しやすい
あくまで主観的・経験的な評価であり、絶対的なものではありません。
ただし、何度も試した結果としての感触は反映しています。
第3章 World Structure(世界構造) の最重要項目とは
この章が、この記事の核心です。
World Structure の各項目について、現時点での私の経験則による優先度の順位評価は、以下の通りです。
- Theme / Concept 主題/概要(世界観) ★★★★★★(最重要)
- Action 行動記述 ★★★★★(No.2)
- Characters 主人公/脇役等 ★★★★☆
- Visual Policy 映像方針 ★★★☆☆
- Audio Policy 音響方針 ★★★☆☆
- Constraints 制約条件 ★★☆☆☆(控えめだが無視は不可)
- Framing 画面切取り ★☆☆☆☆
- Camera Work カメラ操作 ★☆☆☆☆
- Lighting 照明 ★☆☆☆☆
特に、
- Theme / Concept 世界観
- Action 行動記述
この2つは、他のすべてを凌駕する影響力を持っていると感じます。
Framing や Camera Work をどれだけ精密に書いても、世界観や行動記述が圧倒的に強いので、そちらが優先されます。(断言)
第4章 Framing(画面切取り)について
Framing は★一つとしました。
特に、
- 世界観
- 行動記述
が強い場合、Framing の指定は無視されることが多々あります。
「効かない」のではなく、「優先順位が低い」と考えた方が、精神衛生上よいです。
第5章 Camera Work(カメラ操作) について
Camera Workも★一つです。
Camera Work は、書けば書くほど正確に制御できる、という期待を抱きがちですが、現実は違います。
- 効くときは効く
- 効かないときは、全く効かない
特に、世界観・行動記述 と矛盾する場合は、ほぼ確実に負けます。
第6章 Lighting(照明) について
Lightingも★一つです。
Lightingは、「雰囲気調整」と割り切るのが無難です。
細かい数値指定や厳密な設計は、現時点ではあまり再現性が高くありません。
第7章 Account History(生成履歴) について
Account Historyは★三つとしました。
ここはWorld Structureとは全く別の概念で、定義も在って無いようなものなのですが、最も扱いが難しい項目と言えます。
- reset できない
- 明示的に制御できない
- しかし、確実に影響している
という、非常に厄介な存在です。
現状では、
prompt による制御はほぼ不可能
かつ、対策が見えていない
という認識です。
そのため、Priority は低めにしていますが、影響力そのものは無視できません。
第8章 Promptの実例
ここでは、実際の動画のPromptの例をいくつか、参考として掲載します。
いずれも、YouTubeへのLinkになっています。
[例1] 【sora2】Camera Work用語を見える化してみた - YouTube
この動画を生成した時のPromptは以下のものです。
このpromptではFraming、Camera Workを明確に指示せず、[Camera Setup] wide shot としただけなので、Displayが斜めとなってしまいましたが、明確にすれば期待に近づけることは可能です。つまり、失敗例と言えます。
[例2]【sora2】Girly艦長が恐竜たちとボール遊び - YouTube
この動画を生成した時のPromptは以下のものです。
このpromptでは、[Camera Setup]にてFraming、Camera Work、Lightingを指示していますので、ほぼ期待通りの映像が生成されました。成功例です。
[例3] 【sora2】Mika Sparkがターンテーブルに乗ってみた - YouTube
この動画を生成した時のPromptは以下のものです。
これは、Sub Characterの正面・左右横顔・後姿の登録用動画の為、実験的に作成したみたものです。
なのですが、Mika the Sparkについては、顔の特徴の変化・劣化もなぜか少ないため、実際には使用してはいません。
第9章 まとめ
この Prompt Template Sampleは、
- 唯一の正解集ではありません (正解は、他にも多数あります )
- 完成形でもありません
- 教科書でもありません
現時点の私の実験結果から得た経験則のまとめです。
ただし、
- 何が効きやすいか
- 何が効きにくいか
- 何が分かっていないか
を明示することで、無駄な試行錯誤を減らすことはできるはずです。
皆さんのSora2動画作成が、少しでも楽になれば幸いです。
【余談】
openAIへの問い合わせ(truck left/rightの謎の挙動問題)時に、いきなりAI生成の返信メールにて
「お前は、video to videoを使ったのか?」
と聞かれて、知らねえよw、と戸惑いました。
英語圏では以下の様な区別があるそうです。
text to video :言語表現を元にした動画生成 → 最も基本的な動画生成方法
photo to video:photoを参考として用いた動画生成 → Sora2ではreferenceにphotoを添付する方法
video to video:videoを参考として用いた動画生成 → Sora2ではremixがこれに相当
AI動画生成界隈では常識なのかもしれませんが。
【LINK】
Open AI Cookbook Sora 2 Prompting Guide
open AIの公式のSora 2 Promptの説明はこのURLのみです。しかし、私の使用している項目名とは一致はしていません。
念のため、chat GPT5.2に差分評価・確認してもらいましたが、
「この表は、公式の内容を包含しており、かつそれを前提として拡張している」
との評価でしたので、問題ないと認識しています。
